切符が買えない?!(またまた北欧ねこ三昧珍道中記 10)
オスロで3泊した後、今度は電車でスウェーデンのヨーデボリに向かいました。
切符を買うとき、ねこ連れで乗るので、と頼んであったので、4人用のコンパートメントに席があるはずでしたが、今回の例にもれず他の人がしっかり座っていて、いつも通り(笑)どいてもらいました。
相変わらずお天気は今一つで、空は曇っており時折小雨が降っていましたが、窓から見えるのどかな田園風景をながめながら、のんびりとした移動でした。
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車窓から見えるのはこんなのどかな風景ばかり。(写真は全部京子ちゃん撮影です。)
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ホームに着いたところ。
改札口がナイ。
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ヨーデボリの駅はさすがに大きかった。
なかなか風情があるでしょ?
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ヨーデボリはスウェーデンの観光地の一つですから、駅も広く、駅のまわりには大きなホテルやビルが並んでいましたが、私たちの泊まるホテルは駅と空港の中間あたりにあるため、両替をした後、タクシーに乗りました。ホテルの場所を伝えると、運転手さんに「そこはもうヨーデボリじゃないねー」と鼻で笑われてしまいましたけど、ペット同伴可だし、シンプルで清潔だし、キャフェテリアのコーヒーは飲み放題だし、何より安くて(観光地だけあって、駅近辺のいいホテルは高かった)いいホテルでした。
チェックインの時間より早く着いてしまったので、キャフェテリアでコーヒーを飲みながら部屋の支度ができるのを待ちました。この小さなホテルは、高速道路沿いで空港に比較的近いため、空港へ、或いは空港からの中継点として利用する人が多いらしく、深夜近くには大変なにぎわいになったものの、昼間はガラガラでした。ですから、昼間はきれいなお姉さんとルーム・メイクをするおばさん数人がいるだけで、アットホームな雰囲気です。このお姉さんたちがとても親切で、ほんとによくしてもらいました。
ところで、北欧のホテルに行くと、よくカウンターのところに金魚鉢や植木鉢のような器に入れられたミントキャンディーが置いてあります。このホテルにも、白くて平たいキャンディーがざらざらと置かれていたのですが、今泉さんがこれを1こポイッと口に入れたら、隣にいたあきさんが「あーっ!」とすごく驚くではありませんか。勝手に食べたことに驚いたんだと思った今泉さんが「これ、食べてもいいんだよ。ミントでおいしいよ」と言うと、「え、これ、お菓子なの?」と笑い出すあきさん。あきさんたら、これを碁石だと思って(確かに白くてツルツルしてて平たくて、大振りの碁石みたいでした)「なんで碁石が置いてあるんだろう? しかも白だけ」と不審に思ってたんだそうです。この碁石キャンディー、夕方近所の悪ガキがホテルに乱入して一掴み取って逃げ、お姉さんに追いかけられていました。坊主の手際のよさといい、お姉さんの反応といい、どうやらしょっちゅうやってるみたいでしたね(笑)。
早めに部屋に入れてもらった後、まだ午後も早い時間だったので、私たちはヨーデボリに戻って少し遊ぶことにしました。
フロントのお姉さんに近くの駅の場所を聞き、時刻表をコピーしてもらってでかけました。途中通った大きな土管のような真っ暗なトンネルは昼間でも気味が悪くて、昔のトンネルを思い出しました。
駅は小さな無人駅で、券売機もそれらしいものも一つとしてありません。反対側の駅から下りるとスーパーマーケットがあり、そこで買えるのかなとも思いましたが、電車の時間まですぐだったので、とりあえず電車に乗ってみることにしました。
やってきた電車に乗りましたが、そこにも券売機らしいものはなく、ただタイムカードを押す機械のようなものがあるだけです。
どうしていいかわからない私たちはしかたないのでそのまま座席に座りました。次の駅で乗ってきた人の行動を見ていると、みなテレフォンカードのようなものをその機械に差し込んでいます。あれが切符なんだ。オレンジ・カードみたいなものかな? でも、どこで買うんだろう?
悩んでいるうちに終点のヨーデボリに着き、なんの改札もないまま町に出てしまいました。結局そのつもりはなかったのに、またもや無賃乗車してしまったわけです。ビクビクしてるのは嫌だし、無賃乗車するのは気持ちよくないので、帰りはちゃんと切符を買おうね、ここは大きな駅だから買えるよね、と、「帰りはちゃんと切符を買うぞ」と誓いを立てた私たちでした。
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