ねこのあな


― 森のねこのたわごと ―


ねこグッズのお店発見! (Sweden ねこ三昧珍道中記 10)

フラフラお散歩していると、ねこの描かれた旗がたなびいているお店がありました。またたびにひかれるねこのように吸い寄せられていく私たち。
ウィンドーにもねこの絵があります。
中に入ると、おみごと! もう、ねこものばっかりが小さなお店の中にぎっしりと並べられていました。当然狂喜乱舞して片っ端から売られているものをチェックして歩きました。
ねこ用のおもちゃも当然ありましたが、ねこキチ人間用のおもちゃもどっさりありました。
私たちが欲しい!と思ったものだけでも:

・ねこ用の瀬戸物の食器(お魚型とねこ型あり。重くてあきらめた)
・可愛いカードいっぱい
・黒く塗られた木製のねこのシルエット多種
・タオル、ハンカチ、スカーフなどの布製品
・カード立て
・傘(傘を忘れた今泉さんが最後まで検討した。意外と重かったので断念)
・真鍮や瀬戸物のねこの置き物(これも重さがネックになった)
・アクセサリー類

こんなにありました。
私は来る途中の飛行機の中でピアスを片方落としてなくしてしまっていたので、うちの「たび」によく似たねこ顔のピアスを買うことにしました。

可愛いピアスでしょ?


私はアクセサリーをほとんど身につけません。大好きなんですが、邪魔で指輪もしないくらい。唯一ピアスは邪魔にもならずなくすこともないので必ずつけているのですが、タイに着く前に、愛用のフープ型(要するに輪っかですね)のものが片方ないことに気づいたのです。どうやらヘッドホンをつけたりはずしたりしてた際にひっかかってはずれたようでした。

慌ててこそこそ探していたら(つれあいからのプレゼントだったし、是非見つけたかった)クルーの人たちが心配してきてくれて、一緒に探してくれましたが、見つかりませんでした。「輪っかになったやつ」と説明したら、スチュワードのお兄さんが「似てるのを持ってるけど、これでどう?」とキーホルダーの輪っかをくれようとしました。...。そりゃ、似てるけどさあああ。
そんなこんなで、和みつつ、「いいの、気にしないで」といいつつも、諦めきれない気持ちだったので、可愛いピアスを買って忘れよう!と思っていたのでした。
これ、ほんとに安かったんですよー。
それに、旅の間中このピアスをつけていたので、いろんな人から「あなた、ねこ好きなのね」と声をかけられて楽しかったです。

ところで、帰りの飛行機の中で、今度はアメリカ人らしい女の子が私と同じように「ピアスを落としちゃった!」と大騒ぎしてました。
飛行機でピアスを落とすことって、わりとよくあることなのかも。気をつけた方がいいです、あれ、絶対みつかんないから。(特にエコノミーの場合)

2000年12月10日

人種間の違い検証? (Sweden ねこ三昧珍道中記 11)

ホテルの近くのペットストアは見つけたし、可愛いお店でピアスも買えたけれど、私たちがどうしても見つけたいと思っていた「大きくて安くてデザインもすてきなキャットファニチャー」はなかったので、更に調べることにしました。
ホテルの中に電話帳があったので、これからあたることにしたのです。

私たちの知っている数少ないスウェーデン語には、当然「ねこ」が含まれます。分厚い電話帳を、これだけを頼りにひいたところ、それらしいお店をいくつか発見しました。電話番号と住所を写し、何件かのお店に電話してみたところ、かなりいい確率で当たりでした。少し離れた町にかたまってお店があるようでしたので、次の日に行ってみることにしました。

次の日は丸々1日キャットファニチャー探しにあてることにして、朝ごはんを食べてから電車に乗って少し離れた町まで出かけました。
どうやら小さな観光地らしくて、不思議なお土産屋さんなどがあります。
ホテルでもらった地図は、スポンサーとしてマクドナルドが入っているらしく、やたら赤と黄色の「M」の字が目につきます。実際、マクドナルドのお店はあちこちにありました。そして、これが実に有り難かったのです。離れていても、あの、見なれた「M」マークはよくわかり、捨てられた森の中から白い石を辿って家へ帰ったヘンゼルとグレーテルのように、私たちはこの「M」マークを頼りに地図を読んだのでした。

勝手にお世話になったことに感謝の意を表して、昼食はマクドナルドでとることにしました。
やはりオープンエリアがありましたが、日ざしは燦々で暑いし、子供とお母さんでいっぱいでしたから、お店の中に入ることにしました。

よく、「北欧の人たちは短い夏の間、精一杯お日さまを浴びようとする」と聞きますが、まさにその通りのようです。どんなに日ざしが強くて暑くても、みんなできるだけ外でごはんを食べるようにしているみたいでした。町中のきれいな公園でも、大勢の人たちがお弁当を食べていました。

私たちは暑くて、日陰を求めて歩いているのに、みんな直射日光を浴びながらごはんを食べている! 私たちの方が髪も肌も色が濃いから熱吸収率がぐっと高くて、彼らより暑く感じるんだよ、と下らない分析と言い訳をしてましたが、全くの見当はずれでもないかも。

特に私は色黒だし〜。

マックのハンバーガーは日本と同じ味で、スウェーデンまで来てマックでごはんもないよね、と言いつつも心和むひとときで、この後たっぷりさまよう(?)ことになる私たちに充分なエネルギーを補給してくれたのでした。

2000年12月26日

あったー! (Sweden ねこ三昧珍道中記 12)

1軒目のお店はわりとすぐ見つかりました。
キャットファニチャーはあったけど、思ってたよりずっと小さい。でも、豹柄でプラスチックのつたが絡まってたりして、ワイルドでお洒落! 値段は? うーん、意外と高いねえ。次に行ってみよう。

...と、ここからが大変でした。
通りの名前も定かには読めず、私たちの彷徨が始まったのでした。
途中、親切な若いカップルが道を教えてくれたのですが、すぐにわからなくなってしまう、徹底して方向音痴の二人組です。地図だとすぐなのにねえ。
しかたないので、違う町へ行ってみようか、と別のお店に電話してみました。
そこは電話帳にとても大きく出ていて、期待度も高かったけど、こんなに大きく出してるお店だし絶対あるよね、というわけのわからない確信から、前日には電話しなかったのです。
すると、驚愕の事実が判明しました。そのお店はペットストアではなく、ペットホテルでした...。行かなくてよかった。

単にまぬけな話なんですが、そのときは「行く前にわかってよかったね! 私たちってついてるから、この町のお店もきっとあるよ」と喜びあう私たちは悲しいほど脳天気。おかげで元気を取り戻し、どんどん歩き続けました。
すると!
天は私たちを見捨てなかった。(哀れんだ?)
大きなペットストアに辿り着いたのです。

そのお店こそ私たちが求めているものでした。
暗くて、まるで倉庫のようなお店の中には、脳天気二人組をヒーとかキャーと叫ばせるに充分な品物が、どっさり無造作に置かれていました。

キャットファニチャーは思い描いた通りの大きくて安定したものがたくさんありますし、驚くほど様々なサイズのねこベッド、キャリーバッグなどもありました。外国の雑誌などで見るようなキュートな絵の描かれたものもあります。
早速お店の人を捕まえて値段を聞いて、またキャー、です。
とにかく安い。「日本で買ったら5〜6倍するね!」と、私たちはコーフンのるつぼにいました。
「買おう!」

あれこれ見せてもらって、中でも安定感があるものを買う決意をしました。
「この大きいのを買いたいんだけど、問題が一つあるの。私たち、実は日本から来てて、これを日本に送りたいんだけど、できるかな?」
「ええええー、なんですって? 日本? ちょっと待って」
変なお客の変なリクエストに驚いたお店の人は、携帯電話片手にあちこち電話で調べてくれましたが、これが大問題なのでした。

2001年1月11日


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