国内移動切符調達。 (Sweden ねこ三昧珍道中記 8)
ストックホルム中央駅は広くて、たくさんの人が行き交っていました。
私たちが乗ったアーランダ・エクスプレス(今勝手に命名)は駅の端っこの方に到着したので、長い通路を通って駅のまん中に出なければなりません。通路の両脇にはところどころに両替所があったり、ファーストフードのお店があったりします。また、大きな楽器を持った若者たちが演奏をしていました。なかなかよい音楽で、ちょっといい気分。
私たちが目指していたのは、電車の切符の販売窓口でした。要するに、みどりの窓口です。
ここで、今回のスウェーデン国内移動のための複雑な経路を確認し、切符を買わなければなりません。
切符の販売窓口はずらーっと並んでいて、ちょっと大きな銀行のような感じです。整理券を取って順番を待つところも一緒です。誰かが1枚取ると自然に次の番号が出てくる日本のとは違い、自分でボタンを押して整理券を取り出すのです。
この整理券発券機のところには、元気で親切な女性が立っていて、どこに行きたいのか確認の上、ふた通りある整理券のうちのどちらを取ればよいのか、どこに整理番号が表示されるのかを教えてくれました。
しばらくベンチでボーッと待った後、私たちの整理番号が示された窓口へ行きました。
優しいお姉さんならいいな、というささやかな願いがかない、眼鏡をかけた優しそうな女性が担当する窓口でした。
スウェーデンでは、バスも電車もまとめて切符を買うことができます。
キャットショーに行くため、少し田舎の方によって、それからまた少し離れたブリーダーさんのお宅を訪ねる予定なのですが、このショーが開かれるお城のある場所とブリーダーさんの住む町とは、直線距離は近いのに電車やバスの便が悪く、一度ストックホルムに戻る必要がありました。
日本で計画を立てていたとき、これってすごい不合理だ、きっと他に方法があるに違いないと思ったのですが、お姉さんに相談したところ、やっぱりその方法しかないね、とのことでした。
スウェーデンの地名は、私たちには発音が難しくて自信なかったので、プリントアウトしたスケジュール表を見せて説明したのですが、驚いたことに私たちの組んだスケジュールが最善のものでした。おお、我々もたまにはやるじゃん!と気分は昂揚しています。
帰途のブリーダーさんのお宅からアーランダまでの「X2000」(スウェーデンの新幹線です)だけは、出発時刻がはっきりしなかったのと、お姉さんが「座席はいっぱいあるから大丈夫よ」(全席指定なのです)と言ってくれたので後回しにし、その他の切符は全て買いました。
最初の山場は無事過ぎました。でも、ここに落とし穴があったとは...。さーて、やるべきことは済んだぜ、ホテルに行ってひと休み〜、と浮かれていた私たちに知る由もありませんでした。
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