ねこアパート

1303号室

齋藤 ハルキ・プリン

July 4th, 2001

新しい1日。

僕は前橋のお家にきて、キャリーバッグを開けてもらってからすぐに探検を始めました。少し狭かったけど、絨毯がしいてあって素敵な歩き心地でした。

あ!あった!ここにも猫ツリーがありました!
でも、まずは探検。はやる気持ちを抑えて、僕は探検を始めました。
あまり隠れる場所が無くって、高いところも猫ツリー位しかないけど、子猫の僕にはちょうどいい感じでした。
本のある部屋も狭かったけど、ダンボールが置いてあって、遊び場には最適でした。

エヘヘ、楽しいよ。

僕の秘密の隠れ家(押し入れ)

探検が終わって、早速猫ツリーの具合を確かめて見ました。
1段、2段、3段、4段!天辺まで4段です。しかも、天辺の場所には懐かしい匂いのする毛布がおいてありました。水色の僕のお気に入りの毛布です。
森のねこさんから頂いた、大切な毛布でした。
僕は懐かしくなって早速眠くなって寝てしまったんです、、、。

ガオーゥ!

ライオンになれるかな(眠い)?

目がさめた時はお外は真っ暗で、女の人がこっちをニコニコしながら見ていました。
この人は、やっぱり僕の新しいお母さんなんだなと思って、
「お母さん、僕お腹がすいちゃった」
と、ゴロゴロのどを鳴らしながら言ったら、とてもうれしそうにご飯の支度をしてくれました。
それは僕の大大大好きなお魚の入ったご飯でした!
お魚と、いつも食べていた茶色の丸いカリカリを混ぜてくれて、同じご飯が食べられるなんて知らなかったので、とてもうれしくて全部食べてしまいました。

食べ終わったら運動です。
女の人、お母さんは早速ねずみのおもちゃを取り出してきて、僕と遊んでくれました。
あっちこっちにねずみが動いて、まるで本物です。
僕の闘争本能が呼び覚まされてきて、本気で遊んでしまいました。
とっても楽しかったんだけど、実はその途中で時々、たび姉さん、ノルタ兄さんやめると姉さんを思い出して、泣いてしまわないように身体を舐めて気を紛らわせていたんだ。
いきなり一人になるって、寂しいものだからね。

よしっ!

獲物発見!

でも、そんな風にしているうちに、僕も遊び疲れちゃっておもちゃに反応しなくなったもんだから、お母さんは寝る支度をしてそのうちにお布団に入って寝てしまいました。

「ハルキ、おやすみ」
僕もなんとなく眠くなったので、お母さんの近くに寄って行ったら、母さんはとってもうれしそうにして、
「ハルキ、おいで」
って優しく呼んでくれました。
僕はお母さんの傍にうずくまって、ゴロゴロ言いながら眠くてしょうがありませんでした。
車で揺られたのが疲れたのか、僕はすっかり朝までぐっすり寝てしまいました。
新しいお家での一日はこんな風に終わりました。

ぐうぐうぐう...

爆眠中...


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