ねこアパート

402号室

Lucas TANAKA

September 27, 1999

子供っぽいルーカスのはなし。

こんにちは。今回は、また僕・ユームが話すね。
前回、僕のねこ、ルーカスが彼の人生(にゃん生?)について話してたよね。
あれからちょっと経ったけど、あんまり変わってないな。まあ、彼は長く、でかくはなったけど、人格面ではね、まだまだガキだよ。もう1歳になったんだし、面白がって僕を噛むのはやめるべきなんじゃないのって思うんだけどさ、まーだやってる。
いまだに僕の回りをくっついて歩こうとするし、寂しけりゃ僕の隣に座ってるし。食べたり遊んだりしてるときには、僕のことなんてほっといてるのにだよ。
僕が家族と一緒にテレビを観てると、いっつもやってきて一緒に座るんだ。やってきて、ニャーッってないて、座り込んで、僕らが撫でてくれるのを待ってる。で、やめると、立ち上がって伸びをして、またないて座り込んで、同じことを待つわけだ。そういうふうにしても、まだ僕たちが撫でてやらないと、ちぇ、だめか、ってな感じで、自分のことに戻るわけ。つまり、ごはん食べたり、家中走り回ったり、まあそんなことにだね。

家に誰もいないときには、僕のお母さんのクローゼットに寝に行くんだ。入っちゃいけないことになってるのにするから、お母さんはクローゼットをきっちり閉めるようにしてる。(僕は別にいいと思うんだけど、お母さんはね)
ある日、僕が家に帰って来たとき、クローゼットの中からなき声が聞こえたからびっくりしたよ。開けたら、ルーカスが飛び出してきた!
ルーカスは、観音開きのドアの片方を押して、で、できた小さな隙間から入ったんだな。入るときには押し続けることになるから、ドアは閉まらなかったわけだ。問題は、入っちゃったら出られなくなっちゃう、ってことなんだよ。
僕は彼がクローゼットの中ではどこに寝てるんだろうって知りたくなって、ある日、そーっとドアを開けてみたんだ。ルーカスはバスケットの後ろの箱の中で寝てた。その箱の中には、横からは入れない。片側は壁で、もう片側はたんすになってるからね。だから彼は、たんすの上に乗って、その後側に飛び下りて、回れ右して前進!でもって飛び込むわけさ。

ルーカスがやりたがるもう一つのことは、キャビネットの中に入ること。キャビネットの中にも入っちゃいけないことになってるから、お母さんは閉めて、テープを貼っちゃってる。ルーカスがキャビネットの中に入る方法は、テープを引っ掻いてはがれそうにしてから、キャビネットの下に仰向けに寝て開けるんだ。この場合の問題は、彼が立ち上がるとき、どうしてもキャビネットの扉をはたいちゃって、そしたら閉まっちゃうってことさ。

テーブルの上にも上がっちゃいけないんだけど、もうしょっちゅうするから、僕とお父さんはすっかり諦めちゃって、もういいよって言っちゃう。これですっげー怒るのは、やっぱりお母さんだね。僕がテーブルで宿題してるときとか、何かいつもと違うもの(つまり、テーブルの上に普段はないものだね)、例えばお花なんかがあると、いつもテーブルの上に上がってる。お母さんはだいたい1日中働いてて、一緒にいる僕は怒らないから、今じゃルーカスはテーブルに乗っかってもいいんだって思ってるよ。

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