ねこアパート

302号室

大木あやの&ステファニー

April 6th, 1999

あやののとはずがたり その四

お嫁に行ってしまうんですね・・・、淋しいです。もう一緒に暮らせなくなってしまうんですね。今までほんとうにありがとうございました。
私は英子さんに一番感謝しているのでございます。せめてのものはなむけに、なにか私にできることはないかしら? そうだ!

ねこに感謝されたり貢がれたりするのは珍しいことではございませんよね。それから、捕ってきたものを得意げにお見せすることも、よくございますでしょ。

私は今まであまり経験のない「ねずみとり」をしてさしあげようと思いたちました。
毎晩毎晩一匹ずつ捕まえては、英子さんのお部屋に獲物をお届けにあがるのです。
英子さんは、最初の朝は「何だろう」と、首をかしげておいででしたが、何日かたつうち、ありがたいことに私の真心が通じ、「ありがとう、あやのさん」と言ってくださったのでございます。

英子さんは、今でも時々だんなさまやお子さまたちをつれて大木家に帰っていらっしゃいますが、動物のカンとでも申しましょうか、わかるのです、帰っていらっしゃることが。私は外出していても、必ずその時間にはお出迎えをいたします。
子供たちにだっこされるのは少々苦手なのですが、だっこぐらいは仕方がありませんね、英子さんのお子さまなのですから。
帰りがけなど「あやのさん、もらっていこーかなー。」などと、冗談ではございましょうが、うれしいことを言ってくださいます。

英子さんは今、ゴールデンなんとかという大きな犬と暮らしているそうです。大木家のみなさんはシロクマと呼んでいます。
どうぞ私のぶんまでかわいがってやってくださいましね。

あやのでございます。

三姉妹に愛される私。

February 24th, 1999

ステファニーでーす! No. 3
見晴らしいいー! 最近あったかくなってきました! お外でひなたぼっこするのがとっても気持ちいいよね。ちょっと高いところがお気に入りなの。

例のおばさん、相変わらずうちにごはん食べに来るのよね。
今ね私、ちょっと興味あんのよ、あのひとに。なかよくしてくれないかなあ。
例のおばさんと一緒にごはんを食べるところ。ママが写真撮ってくれたの!
(母注記:お気付きかと思いますが、例のおばさんとは、あやのさんのことです。)



おばさん「こんにちは、
     ごはんくださいな。」
あたし 「あ、おばさんだ!」


おばさん「恐れ入ります、いただきます。」
あたし 「あたしも一緒にたーべよっと。」



おばさん「あらっ? 
     今誰か後ろにいたような…。」



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