ねこアパート

1501号室


長女の美里です。

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吉田 美里・彩・手毬

ぽすと

吉田 美里 1989年6月1日生まれ
自分は普通の猫じゃなくっていつかはニンゲンになれると信じてる。
超冷え性で真夏でもクソ暑い出窓でまどろむのが好き。
吉田 彩 1990年生まれ
平和主義であったが年とともに気難しくなる傾向にあり。
我家で唯一外界の経験あり。
吉田 手毬 1999年3月22日生まれ
脳天気な三女。お姉ちゃんたちにかまってもらえず、ふてくされていたら要ダイエットになってしまったが本人はセクシーダイナマイト!と開き直っている。

July 12th, 2002

彩が来た頃のお話。


こんにちは、吉田美里です。ちょっとおうちがバタバタしていて(妹が増えて四姉妹になったんだけど、そのお話はまた今度ね)、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
それじゃ、この間の続きのお話するわね。

1年ちょっと、あたしはパパやママをひとり占めにしていたんだけど、なんだかパパとママが交代でこっそりあるお部屋に入って行っては、ニコニコしながら出てきて「かわいいね〜」なんて言ってるの。
よ〜く耳をすましてみると、なんだかバタバタ何かが走り回ってるような音・・・。嫌〜な予感がして、ドアがちょっと開いたスキに入って調べたの。そうしたらなんか毛がモコモコしたコがおトイレの砂転がして遊んでるのよ。「なにこれーっ?」って思っていたら、いきなり「あそぼーっ♪」って来るじゃない。なんて失礼なコって思って、あたし怒ってやったの。
そうしたら、ママが「このコは彩ちゃんて言って、みーちゃんの妹だよ」って言うじゃない!
あたし、もうビックリしちゃった。だってこれ猫だよーっ!
実はあたし、それまでずぅーっと自分のこと「猫」だって思ったことなかったの。本当のママやきょうだいたちと別れてずい分経っていたし、新しいママのことが大好きだったから、早く大きくなってママみたいにお洋服着たり2本足であるけるようになるんだ!って思っていたの。
妹ができたのもショックだったけど、自分が猫なんだってわかって、もっとショックだったわ。だから「あーちゃん」が「おねーちゃーん♪」って来ても、ちっとも遊ぶ気になんてなれなかった。
今じゃ懐かしい話だけど・・・・。

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ひとりっこ時代の美里

キュート!

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いままではひとりだけのお留守ばんだったけど、今度は隣の部屋(ケージ)にあーちゃんがいるから、少しは寂しくなかった。そうそう、あたしのお部屋は3階だてだったけど、あーちゃんのは2階だて。なんかちょっとウレシかったな。
ママがお仕事から帰ってくると、ケージからだしてもらってよくあーちゃんとふたりで追いかけっこして遊んだっけ・・・。
あーちゃんが来てふたりでいっぱいいっぱい遊んだ頃、おうちの中に、ダンボールのお山ができてきたの。それは毎日毎日高く積まれていって、もうワクワクしちゃった。あたしたちの遊び場かなーって思って。
そうしたら、たいへんなことが始まったの。

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美里と私はそれはもうよく一緒に遊びました。1番好きな遊びはかくれんぼ。
ドアの影にかくれたりして、「わっ」とおどかしごっこを良くしたものです。
美里にはあまがみとほんがみ(?)の違いがわからなかったようで、私の手の甲はキズだらけ。。。それでもかわいくてかわいくてメチャクチャ可愛がりました。今考えるとちゃんと躾られていなかったかも・・・。

その頃冗談半分で「みさちゃんの妹に長毛のコが欲しいな・・・」などと言っていました。ペットショップに行っては、こんなコがいいな〜なんて言ってました。
当時一般的にポピュラーだった長毛種と言えば、ペルシャやヒマラヤン。
どちらもピンとくるものがなく、普通の猫の長毛版(笑)みたいのがイイなぁと思っていたのでした。
そんな時、実家の妹から「最近うちの車の下にノラのちょっとかわいい子猫がいるよ。」と電話がありました。さっそく見に行ってみると、ノラをやっていて毛がこびりついているけど、シャンプーすればきっとフワフワになるであろう子猫がいたんです。「おいで」と私が手を伸ばすと「待ってました」とばかりに私の腕の中へ。これはもう「運命」としか言いようがありません。
何故かって?数ヶ月前に私の家に近所に数日間に渡って、白っぽい今思えばターキッシュアンゴラのようなメス猫がうろうろしていて、やたら私になついてきていたんです。その時は「もう一匹」とは考えていなかったので、撫でてあげたりしていただけなのですが、もしかしたらあのコが彩のママで、私に「子猫が生まれたらよろしくね」って言っていたような気がしたんです。
一週間近く実家の車の下に住み着いていたことと「運命」を感じた私はとりあえず彩を連れて実家へ。お腹がすごく空いているようで、彩はロールパンとミルクをむさぼるように食べました。

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我家にきたばかりの彩(こんなのがノラやってました)

プリティー!

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家には美里がいるので、すぐに連れて帰るわけには行きません。
そのまま行きつけの動物病院へ連れて行き保護した旨を伝え、健康状態をチェックしてもらい、シャンプーもしてもらいました。
すきっ腹にロールパンとミルク(あぁ、なんて無知!)をたらふく詰め込んだ彩は動物病院へ行く車(それも新車)の中の私の膝の上でピーと催してくれたことは、今でも記憶に新しいです(笑)。
彩を拉致(?)して11年、今でも実家の近くには彩の血縁ねこと思われる半長毛(?)のノラ猫が住み着いています。


 前のお話です。
美里のお話。      (2001.11.2)


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