ねこアパート

1601号室

潮見 福太郎・えり・コナン

May 31st, 2002

うちの福太郎とえりです。


ワタシは福太郎と一緒に寝たいといつも思っている。
だが彼は布団の中に入ってくれるときはいつも下の方、なかなか添い寝はしてくれない。
もしかしたら、赤ちゃん時代に、ヒトには知れないトラウマがあるのだろうか。
横でスンゴイいびきをかいていたとか、寝返りをうって彼をつぶして呼吸困難にさせた・・とか・・・・
ごめんね〜フクちゃーん。でも一緒に寝てよね。

福太郎は人間でいえばひ弱な美少年タイプである。きゃしゃで繊細でお行儀がよく、さらに言わせてもらえばアタマまで良い(親バカ!?!)。
人間の言葉を解し、玄関でパパの帰りを待つ、ワタシたちにはできすぎの猫なのだ。
「あと追い猫だねぇフクちゃんは。」と言うワタシに「この子は監視猫だよ。」と夫はいう。帰宅したワタシたちそれぞれを出迎え、洗面所、着替え、食事の御相伴までず〜っとお供してくれる。

真面目で協調性があるってことさ。
「ぼくって典型的A型性格っていわれるんだ。」

スヌーピーのマンガに出てくるライナスという男の子はいつもぼろ毛布をひきずっている。それがなくては平静心を保てないらしい。
福太郎にとって、その毛布と同様の存在がジジなのである。ジジは黒猫のぬいぐるみだ。
ウチに来たばかりのフクにとっては、自分と同じ位の大きさで心細さを紛らわせてくれる存在だったのであろう。フクは生後5週間で兄弟(ブラック&ホワイト)猫と離れて我が家に来て、人間社会で生きる猫になったわけだが、かなり葛藤があったのだと思う。ジジをなめてかわいがり、猫キックでけりけりし、あげくにはかわいさ余って耳までかじってしまった。あわれジジはどらえもんに・・

凛々しいでしょ?
「僕って野性的? ウン!見かけだけっていってるのだれ?」



耐える(?)フク。
「えいっ!ねこパーンチ」「うっ」

兄の威厳は保った!
「えり、あれがからすだよ。」「おにいちゃんってすごいね。」

えり姫の実家は、全日本三毛猫党である。純血種の両親のもとに生まれた北海道仕込みの道産子?? ふさふさのえりまきになっておくれ!!という願いを込めて、「えり」という名をつけた。

あどけない〜♪
新しいおうちに来た翌朝。「どきどきしてるの。おかあさんどこ?」

彼女は両親と兄、姉、叔母、叔父と恵まれた環境で生まれ育った。ヒトからも他の猫からもかわいがられて育ったえり姫は天真爛漫、お嬢さまそのものである。
「おにいちゃん大好き、パパ、ママはその次に大好き。」なのだそうだ。

無防備の一言。
こんなふうに寝てます。

とにかく今まで猫とはこういうものと思っていたワタシの常識をことごとくくつがえしてくれる。
まず掃除機は怖くない。キッチンに興味津々。おふろ掃除も洗濯物を干すのもぜーんぶお手伝いしたい。

お手伝い? お邪魔虫?
「お手伝いもできるのよ」

夫は「やっぱり女の子だねぇ」なんて失言をして「・・・!!!☆!!」であった。

でも可愛い!
「タワーの一番上はあたしの専用シートなの。」


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