上級者の部屋



― 多頭飼いに挑戦する 1 ―

最初っからねこがたくさん家にいた、とか、兄弟ねこを一緒に養子にした、というなら別ですが、1匹で飼っている場合、増やすときにはちょっと悩みます。
すでにいる子がまだ子供ならともかく、かなり成長している場合はなおさらです。

うちの場合は、10年間「たび」1匹だけでした。
ずっと「もう1匹(2匹でも)いたらいいのになあ」と思いつつも、たびに気兼ねして実行できずにいました。彼女は最初の5年間、鍵ねこだったため、人(ねこ)見知りの激しい子になってしまっていたのです。しかも、その5年の間、私はほとんどワーカホリックだったので、帰宅が深夜に及ぶこともしばしばでした。夜中に(それでも)ファミコンで遊ぶ私のひざの上でたびは丸くなってごろごろ言ってました。眠るときももちろん一緒。
私が仕事をやめて家にいるようになって一番喜んだのはだびでした。寂しかったんだね、私のせいだなあ...と、強い罪悪感があったのです。

でも、たびも年をとってきて、(ついでに私たち人間も年をとってきて)運動量がぐっと減ってしまい、お医者様にダイエットをすすめられてしまったことや、部屋が少しばかり広くなったことなどからたびの遊び相手を探そう!と決意したのです。
お医者様に相談したところ、10才なら今が限界だから、早くした方がいいとのことでした。やっぱり、ずっと1匹だけでのんびり老後を暮させてあげたほうがいいんじゃないか。心配症の私は不安でたまりませんでしたが、至って楽天的なつれあいが「なんとかなるよ」と主張するので(それに彼はノルウェイジャン・フォレスト・キャットというねこ種に夢中になっており、すっごく欲しがったので)、結局これに従うことにしたのです。で、ノルタがやってきました。

結果は?もう泣いちゃおうかと思った(ほんとは泣いちゃった)1週間の後は、どんどんよくなりました。
たびは若返って前より元気に遊ぶようになったし、人(ねこ)見知りもあまりしなくなりました。それに、お留守番の時も、前ほど悲しそうにしなくなりました。(以前は、「たび、お留守番しててね」と言うと、声にならないなき方をして、あーん、もう、お買い物行くのやめちゃおうかなって気分にさせられたものなんですが、今は「あ、そ」てなもんです。)ノルタがいるから安心なんだろうと思います。
ノルタはたびの指導の下、いたずらで甘えん坊だけどちゃんとルールの守れる子に育ちました。今ではノルタが来てほんとによかった!って気持ちです。

つぎへ


キャットショーに出る多頭飼いに挑戦するねことドライブに行く