cattery AZURE BLUE のこと


May 1st, 1998

今泉 尚子

私がノルウェージャン・フォレスト・キャット(NFC)に出会ったのは、7年ほど前に読んだ本の中ででした。
それまで純血種のねこに対する興味は全くといっていいほどなかったのに、なぜかそのねこのことが頭を離れなくなってしまったのです。
その頃の本にはは、NFCはとても数が少ないと書かれていましたし、日本にブリーダーがいるかどうかすらわかりませんでした。
まだ、動物病院での看護婦の仕事を始めたばかりの私にとって、NFCと暮すことは憧れでしかなかったのです。
それから数年の間に、動物病院での仕事の中でいろいろな純血種のねこたちに出会いました。
もちろん、とても幸せに暮している子たちもいましたが、胸が痛くなるような子たちもいたのです。
管理の悪いペットショップから、生後60日にも満たない状態で買われてきた子(そんなひどいペットショップは少ないんですけど)、 無理なインブリーディング(血族結婚のことです)の結果生まれたために体の弱い子、そして、そのため更に性格までもゆがめられてしまった、 そんな子ねこたち。
いろんな子ねこたちとふれ合う毎日の中で、私の中で一つの気持ちがどんどん大きくなっていきました。
― 私ががんばったら、もう少しよい状態で、そしてよい性格の子ねこたちを、ねこ好きのひとたちに手渡すことができるのではないだろうか ―
そして、私の心に浮かんだのが、あの、数年前に虜になったNFCだったのです。
私にとって初めてのNFCがやってきたのは、もう4年ほど前のことです。 今では10頭のNFCと、1頭の日本猫と暮しています。
ねこ好きとしてもブリーダーとしても、まだまだ勉強したいことはたくさんあります。 そして、これからも可愛いNFCたちのことをより多くの方に知ってほしいな、と思っています。


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